好きあらば自分語り

自分語りとか自分の周りのもの語りとかを拙い文章力で細々とやります

かえるところをつくること

早期就労、もとい研修1日目が終わった。

今日したことで仕事らしいことは保険証の登録情報の確認なのだが、これが慣れないと本当に難しい。

保険証の種類によって番号の書いてある場所が違うし、有効期限とかはPCに「5040308」とかで登録してあって、この数字の羅列を見て秒で「令和4年3月8日」って読めるようにしないといけないのだ(1番最初の数字は年号で、昭和3、平成4、令和5。読めん)。

同期のクラスメイトは実習先がここの病院だったから同じシステムを使った経験があるようで、めちゃくちゃスムーズに確認をしていく。さっきの日付もスラスラ読む。怖い……2人で協力して確認作業をして、と言われたのだが結局ほとんど彼女だけで確認ができてしまった。

まあ焦るよね。

まだ初日なわけで今日うまくできなかったから終わりなわけないしむしろできなくて当たり前なのは頭で考えればわかる。わかるんだけど、

じゃあいつまでできなくても許されるのか?いつからできるようになるのか?これから先与えられる業務をわたしは覚えられるのか?こなせるのか?こなせるようになるのか?

と、嫌な考えが頭をぐるぐるしてしまった。

このままではいけない。何かない限り早々に転職するつもりもないし、それなりに長い間お世話になるであろうこの職場で、まだ始まってもいないのにできない前提の姿勢でいるのは違う。不安を現実にしないために精一杯のことをして堂々としていようと決めた。医療事務は病院の顔。どうしようどうしようと狼狽える、"困り感"と形容されるこの顔では務まらないのだ。

しかしこの自分という生き物、ポジティブなことに関する意志が恐ろしく弱い。いくら決めても、誓っても、数分経てばネガティブスパイラルが襲ってくるし、その感情の波にわたしは耐えられない。それなら、自分に心を安定させるように言い聞かせるのは無駄なのだろうか、と自分に問いかけたその時、

「でもこうしないと帰るところがなくなっちゃう」

と 自分が答えた。自分の中から出てきた言葉に自分で驚いた。

わたしは全部を投げ出して狂ったように病みだすけど、何もかもを忘れているわけじゃない。沈むところまで沈んで落ち着いたら、ちゃんと自分に課した決め事を思い出せる。戻ってこられる。わたしが望んだ強いわたしに。

だから、情緒不安定で揺らいでしまってもいいから、最後に帰るところをひとつ作ってそれを大事に持っておくこと。わからなくなったら少しずつ戻って、それでもまた見失って、また戻って……を繰り返したら、もしかしたら、普通になれるんじゃないか。

ここまで考えてひとつの考えが浮かんだ。

少しずつずれた思考を直していくってどっかで聞いたことがあるような……

 

……認知行動療法

 

もしかして、わたしの過剰ネガティブ、認知行動療法の真似事を試してみることで上手く対処できるのでは……???

 

というわけで、認知行動療法についてもうちょっと調べてみようと思います。普通になれる取っ掛りは全部掴んでいきたい。

 

ちなみにわたしの「帰るところ」は「周りを笑顔にすること」。実習先の病院で見た事務員さんが、患者さんも職員さんもみんな笑顔にしてしまうような輝きを持っていて、本当に憧れなんだ。ああなるためには不安に負けずに自己研鑽するべきだし、不安だとしても表に出さない強さを持つべき。もちろんそれを最初からできるなんて思ってないけど、どうせすぐにそんなの無理だって自暴自棄になるけど、またここに戻ってこようね。ちょっとずつでいいから自分のこと好きになろうね。そして夢を叶えよう。そのためにまずはわたしの笑顔から。

 

病院の顔、はじめます。

 

おわり。